戦う片付けられない元うつ病の主婦。フリー翻訳家。息子たちは自閉症。夫は元中学教諭。
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英語教材とダイエット食品
2011年08月30日 (火) | 編集 |


新しく知り合った人に私が英語講師だと話すと、よく聞かれるのが、英語教材のことです。英語を教えて生業にしている私に「どの英語教材がいい?」と聞くことは考えようによれば失礼だし、聞く相手をまちがっているのではないでしょうか。私はもうすでに英語が話せるので、英語教材を試す必要はありません。だから良し悪しは全くわかりません。

「どの英語教材がいい?」って聞く人には共通点が見られます。
  • 韓流ドラマが好きな人。
  • 頑張り屋さんではない人。
  • プライドが高い人や恥ずかしがりやさん。
韓流ドラマが好き。

韓流ドラマは素敵なエンターテインメントです。人が韓流ドラマにハマる理由は、ドラマのストーリーが視聴者の希望通りに展開するからです。「こうなったらいいな…」と思うと、次の場面でそうなります。また危機一髪の時に奇跡が起きたり、ものすごく都合がいい偶然が起きたり。完全なるファンタジーです。これは現実の生活に求めると、毎日が満たされません。一時的な現実逃避で見るならいいのですが。

人生はそう甘くありません。高額の英語教材を買っただけで、奇跡的に今まで全く出来なかったことできるようになることはありません。

頑張り屋さんではない人。

私が幼稚園から高校まで英語オンリーの教育を受けました。学校では先生も事務室の事務員もみんな英語です。日本語は家族や近所の友達と話すことでできるようになりました。テレビやラジオも最良の教材でした。日本語の読み書きは子供の頃からこつこつと自分で覚えました。誰にも教えてもらったことはありません。今ではあまり上手ではありませんが日本語でブログを書くことができるようになりました。

高校を卒業した頃は日本語だけで話すのが難しくてところどころ英語を交えて話しました(イメージとしたらルー大柴さんのような)。日本人社会に出て、私は日本語を笑われたり、間違いを注意されたり、時には優しく教えもらったりしながら、日本語だけ話せるようになりました。結構大変でした。友人のハーフの人では日本語を笑われることで、日本語を話すのを辞める人もいました。日本人は相手がハーフであろう言葉使いに対してはシビアですから。

テレビの英語教材CMを見て「聞き流すだけで」というキャッチコピーを聞いて、お試し版を請求するのだと思います。本当にそれだけで英語がスラスラ話せるようになればすばらしいでしょうね。

私のまわりに英語教材のお試し版を請求して使ってみた人が10人以上います。私はいろいろな英語の勉強法に興味があるので、「あの教材どうだった?」と聞くと反応はイマイチです。テンションがさがって、「いい…と思う。」と言って、目をそらせます。身を乗り出して、「あれはすごいよ!」という反応を期待しているのですが、みんな多くを語ってくれません。

ピッチングマシーンで毎日練習だけでプロ野球選手にはなれません。ピッチンググマシンでは、「打」した練習できません。チームプレー、走り、相手チームとの駆け引き、試合の流れを見る力は実際「人間」と練習しなければ習得できません.

英語教材もしかりです。本当は「聞き流す」ではく「毎日、一日中聞いている」こと必要なのです。また教材は発音を教えてくないし、話している英語が伝わっていることを評価してくれません。会話を練習する(生身の)人間の相手が必要です。実際に海外に行って外国人と話す機会があるプロスポーツ選手のように環境に恵まれていたらいいのですが。それが出来る人は限られています。

プライドが高い人や恥ずかしがりやさん

残念なことに日本人にとって英語と「恥」がリンクしています。学校の頃から「これぐらいの文法がわからなければ恥ずかしいですよ」と言われ、実用性のない受験英語をまなびます。頭の中では英語は間違ってはいけない、とても難しいものという感覚があります。恥ずかしがり屋の人や、プライドが高い人は恥を欠かずに英語を学ぶ方法を求めます。

英語教材で練習して、英語でひとりごとを言いたいのでしたらそれでいいのです。でも本来英語教材を買う人は外国人と話したいのではないと思います。外国人と話すのでしたら、多少のリスクは避けられません。自信をもって発言してもすぐに通じないこともあります。ちゃんと言ったつもりでも間違っている場合だったあります。恥をかいたり、間違いを指摘されながら徐々に上手になります。

「這えば立て立てば歩めの親心」といいますが、「ハイハイはいやだから、すぐに歩きたい」と赤ちゃんはいませんね。英語を話すのも1.勉強する。2.ヘタでも頑張ってしゃべる。3.徐々に上手にしゃべれるようになる。という段階を踏まなければなりません。2.を通らずに奇跡的に3.へはいけません。

ダイエット食品商法

英語教材のビジネスって、ダイエット食品のビジネスによく似ています。ダイエット食品のCMを見ているとそれを食べるだけで痩せるみたいな印象を与えます。私も若い頃そういものを買ったことがあります。届いたパッケージには「適度な運動をして、食べ過ぎに気をつけましょう。」と書いてあります。それなら、ダイエット食品なくてもやせられるのですよね。運動したくないからダイエット食品を買ったのに。

ダイエット食品のCMで「いつでも返品できます」と宣伝します。もしダイエット食品に効き目がなかったとみんなが返品していたら、多分どの会社も破産しているはずです。でも会社は返品する人はあまりいないことを承知しています、女性の心理を見抜いているから。仮にに返品したいと電話をしても「本当にパッケージ通りにしましたか?大食いしたらこの商品は聴きませんよ」などと、ただでさえ自分の体重のコンプレックスを持って弱気になっている女性がクレームを出せなくなる対策を準備していると思います。

英語教材を買って勉強してみて、上達がないときに、「教材が悪い」と思う人はまずいないと思います。人様に「あの教材買ったけど全然英語がしゃべれない」と言ったら、自分の学力のなさを指摘されるかもしれないので、言えません。教材の会社もそれをよく知っていて宣伝を続けます。

その昔、私の知人も学生時代に30万円を叩いて英語教材のセットを買いました。同時はカセットテーブで豪華なケースに入っていて、再生と録音が同時に出来るカセットデッキつきでした。当時の彼女の1年分のアルバイト料の値段で彼女は月賦(今で言うローン)で買いました。あれから数十年、教材の効果はまだ見られません。でも彼女にとって、その教材を買ったことは「人生そんなに甘くない」といういい勉強になったでしょう。

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