戦う片付けられない元うつ病の主婦。フリー翻訳家。息子たちは自閉症。夫は元中学教諭。
頑張り続けないという選択
2012年09月08日 (土) | 編集 |
村上さん

「頑張れば夢はかなう」とよく聞きますが、果たしてそれは本当でしょうか?私はそうとは限らないと思います。

以前、私は村内の陶芸教室に通っていました。3ヶ月ぐらいのコースで終了後はサークルに入って創作を続けるパターンです。

私は今まで陶芸の経験はまるで無く、ただただ興味本位で受講していました。やってみると、私が作るお皿や器は周りの皆さんのものと比べるといびつで分厚くて、お世辞にもうまいできとは言えませんでした。悲しいほど手先が不器用な私です。

陶芸教室の最後の日、受講者は焼きあがった作品を受け取りました。隣の席の人が「サークルに入るでしょ?」と声をかけてくれました。私は「よくわからない」と返事をしました。

迷っていた理由は、講座同様、サークルは夜に行われます。いつも講座のある日は主人に早く帰ってもらっていました。主人が早く帰れない日は参加できません。。息子たちがまだ中高生で、留守番をさせるのはまだ不安でした。(ふたりとも自閉症。)

帰る間際に講師の方に呼び止められました。

「~さんはサークルに参加しない方がいいと思います。」

私は予想もしないことを言われてとても驚きました。

先生は私の目を見つめて、とてもやさしく話してくれました。

「あなたは陶芸に向いていないような気がします。」

それは薄々気づいていたことです。そして私は答えました、

「分かりました。サークルには参加しません。」

お辞儀をして、私はその場をさりました。

帰りの車で考えました。

先生はとても優しくて、穏やかな方で、意地悪でサークルに参加しないようにおしゃったとは思えません。

きっと先生は「陶芸」というものを大切に思っていらっしゃるのでしょう。陶芸に適している人だけをサークルに参加させたかったのでしょう。

最初は面くらいましたが、やはり見込みがないものがんばるよりは、もっと向いている趣味を見つけるほうが私にとってもいいと納得しました。その後私はブログやビデオ編集など、パソコンを使った趣味を見つけました。

先生は私にサークルに参加しないようにおっしゃった時には大きにリスクを負っていました。私がぶちギレして、取り乱すかもしれないし、後からほかの人に先生の悪口を言うかもしれません。それでも言わなければならないとお思いになったのでしょう。とても勇気が必要なことだったのではないでしょうか。

そして、これはとても慈悲深いことだと思いました。

どんなにやっても無理なことを頑張らせる風潮がありますが、実はそれは残酷なことなことかもしれません。

「アメトーーク」という番組が運動音痴な人の面白い動きを笑いものする企画があります。この番組は好きですが、「運動神経悪い芸人」は苦しくて楽しめません。私も運動音痴なので。

その番組で9年間ぐらいサッカーをしていて、リフティングができないという村上健志さんの話に心を痛めました。9年間も得意でも無く、伸びる見込みのないサッカーを続けさせたコーチや親御さんは「あきらめずにがんばる」ということを教えたかったのでしょう。しかし、実際は「がんばっても無駄だ。自分は何もできない。」という気持ちを刻み込んだのではないでしょうか。

誰かが、「下手くそ。サッカーなんかやめてしまえ。」といってあげれば、村上さんは一瞬傷ついたとしても、その後、自分を伸ばす他の部活を見つけたかもしれません。彼には美術部、演劇部、音楽部など、自己を表現する場所のほうが向いていたような気がしてなりません。

現在私はパートで英語講師をしています。職場に入学希望する若者を面接することもあります。「英語がしゃべるれるようになりたいです。」という志願者の中には200文字の日本語の作文を書き上げることもままならない人がいます。そういう人は採用しても途中で授業についていけなくなりやめていく人が多いです。やめていった人たちの中には英語とは関係のない、ほかの分野で活躍している人たちがいます。

長年の経験で国語の実力が英語の上達に深く関係していることに気が付きました。ですから、日本語で表現できない人は方は採用しないように提案しています。

プロの目でダメだと思ったら、そう言ってあげるのが優しさだと思います。

人には向き不向きがあります。

やりたいことと向いていることが一致している人はとても幸運です。

でもそうでないことのほうが多いような気がします。

「向いていない」ことを目指すより、いろいろ試してみて「向いている」ことを見つける方法もあります。

私は転職が多かったです。ファーストフード、出版業、貿易、米軍基地作業員などいろいろな仕事をしました。一生続けていきたいと思う「英語講師」という仕事を見つけたのは40代後半です。それまでの仕事は3年ぐらいしか続きませんでしたが、今の仕事は14年目に入りました。

学生時代は私は作家になりたいという淡い夢がありました。しかし手がけた小説もエッセーもすべて書きかけで、完成したものはひとつもありません。もしずっと作家を目指していたら、今のやりがいのある仕事には出会えなかったかもしれません。

実は今年度でこの職場はやめますが、何か違う形で英語を教えるという仕事は続けようと思っています。

起業することも視野にあります。

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