戦う片付けられない元うつ病の主婦。フリー翻訳家。息子たちは自閉症。夫は元中学教諭。
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沖縄へ土足で踏み込んでいないNHKドラマたち
2012年10月20日 (土) | 編集 |
沖縄を題材にしたドラマや映画は今までいくつかありました。

昔、ひめゆり学徒隊を描いたドラマや映画を見て、沖縄が描かれていることに興味津々でした。実際のダークな部分は伏せて、キレイに殺菌消毒された印象のドラマだったと子供心に思いましたが、私としてはそれはそれで問題はありませんでした。ドラマが標準語で展開されたのも私としたこともOKとでした。沖縄の方言や訛りは本土の人にとって聞き取りにくいものだろうと思ったので。お年寄りから耳にした戦争の様子とはちょっと違っていましたが、真実に基づいたフィクションといして見ることができました。でも、私の横で母がドラマにいろいろツッコミをいれていました。

NHKの「琉球の風」というNHKドラマには大きな期待を持ちました。しかし、琉装の俳優たちが標準語で話すことに違和感を感じてしまって、数分間見ただけで、「ちょっと無理!」と思い、それ以後このドラマを見ることはありませんでした。今でもストーリーがわかりません。

その後、朝のテレビ小説の「ちゅらさん」が始まりました。平良とみさん、ガレッジセールのお二人、藤木勇人さん等、沖縄出身の方が多く出演されるし、セリフは沖縄の訛りだと聞いて、とても楽しみにしていました。

しかし毎日「ちゅらさん」を観ているうちにかなりの違和感が湧いて来ました。

まず、セリフです。ドラマの作者は、すべてのセンテンスの語尾に「さー」を付ければ沖縄弁になると思っておられたようでした。沖縄出身の俳優さんたち「こういうふうには言わないけどなぁ。」と思いながら演じられていたように見えました。その当時の「方言指導」の人に発言権がなかったのか、すごく低い水準のアクセントでオンエアがOKになっていました。実際、ガレッジセールはこのドラマの何度目かの続編の出演を拒否しました。あの変な沖縄弁が辛かったのだと思います。

もう一つは作者の沖縄に対する多大なる誤解、もしくは思い込みに違和感がありました。

「ちゅらさん」に出てくる沖縄人はみんな底抜けに明るい、脳天気な人として描かれていました。

表向きに沖縄は「癒しの島」というイメージを観光産業のために出していますが、実は沖縄は深い悲しみの島なのです。戦争で多くの命が失われ、長い間アメリカの統治下に置かれ、本土に復帰しても東洋一の米軍基地が広がっています。お年寄りたちは戦争を忘れたくても、毎日のように空には戦闘機やヘリが飛んでいます。米軍兵士による犯罪は大きなものしか報道されませんが、日常茶飯事です。

「ちゅらさん」に出てくる悩みの無さそうな脳天気な沖縄人はどこ何実在するのでしょうが、私は会ったことがありません。沖縄は、自殺、ギャンブル、DV、離婚、児童虐待などのワーストランキングの上位にいます。癒しの島の裏には戦後癒えない傷に苦しむ人たちの実情があります。それでも健気に明るく振舞っているのです。

心情は広島や長崎の皆さんと同じなのです。深い悲しみは風化していません。

ですから、「ちゅらさん」のようなドラマは、本土の人たちに沖縄へ土足へ踏み込んでこられているような気持ちになってしまいます。「ちゅらさん」に出てくる沖縄は観光客目線の沖縄のなのです。

それでもストーリーは興味深かったので、もやもやしながらも、朝ドラの「ちゅらさん」は最後まで見ました。しかし、もうお腹いっぱいだったので、その後の幾つもの続編はパスしました。

「ラストサムライ」や「さゆり」という洋画に対して日本人が抱く違和感と同じだといえばわかりやすいでしょうか。

最近放送が終わった「つるかめ助産院」というドラマは予告編を観て、ストーリーに魅力を感じで、見始めました。主人は途中で沖縄の描かれ方にギブアップしましたが、私は最後まで楽しむことができました。

「つるかめ」にも時折、観光客目線の沖縄が出てきました。沖縄の人は本土の方に比べて、のんきですが、昼間から酒盛りをしてカチャーシーを踊ることはありません。ちゃんと仕事をしています。アルコール依存者でない限り、お酒は夕方から飲むのが普通です。それと本土の方には「ウェルカム」な態度をみせても、実はどこかで警戒しているものです。歴史的に、本土の人からはなんどもひどい目に遭っているので。

でも「つるかめ」の観光客目線こそがドラマの良さでもありました。主役の2人が本土から沖縄へ渡った女性たちで、ドラマのスタンスが「沖縄におじゃまさせていただいている」という今までに見たことがない低姿勢でした。作者は想像の中の沖縄人を描くことを避け、できるだけ沖縄人の描写をミニマルしたのは、沖縄へのリスペクトを感じました。

沖縄出身でないかたが沖縄を描くのはこのスタンスがベストだと思いました。

沖縄出身者が沖縄を描くと本土の方々がなかなか見ることのないダークで不都合な部分を描くかもしれないので、お茶の間ドラマとしては、実現しないのかもしれません。「癒しの島」のイメージを維持するためにも本当の沖縄は描かない方がいいのでしょう。

最近の私の朝は「純と愛」という朝のドラマで始まります。主人公は本土で生まれて沖縄の宮古に子供の頃に移り住んだという設定。母親以外の家族はみんな本土の訛りが抜けていないということで、ドラマの中では沖縄の訛りは母親役の森下愛子さんだけです。ほとんどの登場人物が標準語か関西弁なので、ドラマに集中できます。やはり本土の方の沖縄弁は聴いていると疲れるので、番組を楽しむさまたげになります。

「純と愛」リアルタイムで観て、録画でまた見るぐらい好きです。

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ジャンル:テレビ・ラジオ
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