戦う片付けられない元うつ病の主婦。フリー翻訳家。息子たちは自閉症。夫は元中学教諭。
新しい英語学習の試み ~ 絵本からやり直そう
2013年07月02日 (火) | 編集 |
教材に使っている絵本の挿絵

高卒以上でも読むのが大変なアメリカの絵本

最近少し片付いてきたので、自宅で前の職場の卒業生三名に英語を教えています。

最初の二回はマクドナルドで勉強会をしていたのですが、1杯の飲み物で1,2時間入り浸るのも気が引けるし、思い切ってうちへ生徒たちを呼ぶことにしました。

教材はインターネットで無料で読める優れた英語の絵本です。小学校低学年向けなのですが、英検2以上の生徒たちでも読むのに一苦労です

上の画像は一番最初に学習した、The Invisible Alligators「目に見えないワ二たち」という絵本の1ページ目です。

A young monkey named Sari woke up one morning and knew there was trouble.と私が朗読してから、生徒たちに日本語に訳すように言います。

前半の「子ザルのサリーがある朝目を覚まして…」とすらすら訳すことができるのですが、次の"and knew there was trouble."で止まってしまいます。一つ一つの単語は理解できるのですが、この組み合わせだと意味がわかりません。

この授業では辞書を使うことを禁じています。辞書を使わずに自分で考える力をつけてほしいからです。

私はまず、ここでのknewの意味は「知っていた」ではないというヒントを与え、続けて、「Troubleってなんだと思う?」と設問しました。

生徒: 「トラブル、でしょ?」
私:  「子供の絵本にトラブルという言葉は不自然よね。子供に分かる言葉にすると?」
生徒達:「困り事?」「あ、困ったこと、かな?」
私:  「そう、困ったこと、ということにしようか。ここでのknewは「知っていた」ではなく、「気がついた」という意味なので、後半はどう訳せばいい?」
生徒: 「困ったことになっていることに気づいた。」
私:  「そう、そんな感じ。」

翻訳の授業ではないので、意味が伝わればOK。

英米文学と日本語文学の違いを絵本で学ぶ

1ページずつ、私が読み聞かせ、生徒たちとともに日本語に訳していきます。見たことのない単語が出てきた時でも、辞書を引かず、挿絵を観察し、周りの知っている単語をヒントに意味を考えさせます。

6ページには「ラマに乗って学校へ行くことができませんでした。」というセンテンスがあります。たぶん日本の絵本ならば、「サリーは毎日ラマに乗って学校へ行くのですが、その日はできませんでした。」と書くのだと思います。しかし、英語の絵本では敢えて説明しないことが多いので、「この子は普段ラマに乗って学校へ行っているのかもしれない」と自分で想像をふくらませるようになります。

また、最後に結論らしい結論がありません。目に見えないワニ達が何のために活動をしているかは読んだ後に家族や友たち話し合ったり、想像力を働かせ、自分の好きなように解釈していいのです。

子供の絵本なので、はじめは読み聞かせをするだろうという前提で書かれています。実はとても深い教訓があるのですが、それは親や先生が導き出すものだと思います。子供が自分で読む場合は、もっと大きくなって「そういうことだったのか!?」と気づくこともあります。

最初は、一冊目の絵本(約20ページ)を読み終えるのに、2回の授業(約3時間)かかりました。今日、3冊めの絵本The Wiener Dog Magnet「ダックスフンドの磁石」は1時間15分で読み終えました。

生徒たちも大分英語の言い回しに慣れて、知らない単語は挿絵や言葉の流れでヒントに推測する力がついてきています。

私の計画では小学校低学年向けの本を3冊、高学年向けの読み物を3部、それから、中学生向けの記事を3部を読破して、このコースを終えるつもりでしたが、生徒たち絵本をもう一冊読みたいと言いました。

生徒たちの希望通りにもう少しゆっくりと進むことにしました。

生徒たちが徐々に英語頭を身につけているとを実感しています。

彼女たちは中学校、高校、その後私が務めていた教育施設で、英語の本を読んだことがないことに気が付きました。英検の長文と日本時にわかりやすく書かれたNHK教材の英語小説しか読んだことがありません。どちらもネイティブ・スピーカーにとっては違和感のあるものです。

日本人がカリフォルニアロールを食べて、「本物ではない」と感じるようことに近いでしょうか。

最近東京都のオリンピック招致サイトが酷評されているという記事を読みました。私が受験英語に感じる違和感と同じだと思います。

私は中学校、高校、大学で12年間も英語を勉強しても世界に通用する英語で書くことや話すことができない日本人を気の毒に思います。どうにか救いたいです。

数人でいいので、読書を通して、今まで学んだ英語を活かしつつ、ちゃんとした英語表現ができる若者を育てて行きたいです。

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テーマ: 英語・英会話学習
ジャンル:学校・教育
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